マウント・ラシュモア
アメリカ内陸部を車で横断したことのある人はわかると思うけど(しかしそんな人って多いのか?)、アメリカ内陸部の道はかなり退屈である。これは何度書いてもいいくらい退屈だ。これから旅に出る予定のある人は退屈さで眠ってしまわないようにかなーりの対策をしていったほうがいいと思います。ちなみにおすすめは「早口言葉選手権」です(笑)
さて、それはともかく、次なる目的地マウントラシュモアにむかってサウスダコタを西へと横切っていくと、だんだんハーレーに乗ったおじさん(なぜかみんな同じ格好をした白人のおっさんである)が増えてくる。
なお、この「みんな同じ格好をした・・・」というのは全然誇張ではない。うまい表現がなかったのでこの日の彼女の日記から一部を引用する。
「だいたいハーレーにのってるおじさんというのは、共通している種類の人々で、白人で50過ぎでちょっと太めでお腹がでてて、ハーレーのTシャツ着てる。この人達は普段何してるんでしょうか?非常に疑問である。」(←正当な疑問だ)ということである。
まぁだいたいそんな感じの人たちだと思ってくださいな。
けっこう陽気で、ガソリンスタンドで会ったりするとにこにこしているけれどね。あつかましくも乗せてもらったりした。ははは。
最初のうちは二人で「すげーさすがアメリカ」「ルート66みたい」なんて言っていたのだけれど、
だんだんうざったくなってくる。なにしろうるさいのだ。ぶぁばばばばばば!と音をたてて追い越していくのは、なんとかしてもらいたい。旅の風情なんて(そんなものがあればの話だけどさ)ぶちこわしである。
しかもバイクの数は西へ向かうにしたがってだんだん増えてくるのだ。どうしたことだろう?こんなに回りじゅう何もないのにどうしてだんだんとバイクの数が増えてくるのか、それはけっこう謎である。まさか大地から湧き出してくるわけでもあるまいに。
そして、昼過ぎにようやくマウントラシュモア近郊の町ラピッドシティに来るのだが、ここでハイウェイを降りると、驚いたことに道を走る車のほとんどがハーレーになっているのだ!
うーん、マウントラシュモアはバイカーの聖地だったんだなぁ。それは知らなかった。ともかく、そんなハーレーだらけの道をしばらく進んで、山道になるとまもなくマウントラシュモアがその姿を現した。
これがその写真だ。一言で言うなら、うーん、壮大!
ワシントン、ルーズベルト、ジェファーソン、リンカーンの顔が横に並んでいる。リンカーンのほくろですら40センチもあるというから、かなり大きなものだ。アメリカってでっかいなーと思う。あんまり意味無いけど。ここにはかなり観光客がたくさんいた。全米各地から人が来ているらしかった。ともかく、ここはなかなかすごい。晴れていたのもよかった。この白い像には、かっと照りつける太陽が必要ですわ。僕より彼女のほうがかなり興奮してみていた。
ラシュモアを後にして、ラピッドシティで軽くご飯を食べることにした。
「デニーズ」に入ったのだが、ロクなものがなかったので、コーラとミニ・チーズバーガー(6個)とスープを頼んだ。僕らはメインのつもりだったのだけれど、あとでメニューを良く見るとアペタイザー(前菜)で驚く。おいおい、チーズバーガー(確かに小さかったけれど、日本だったら確実にこの半分の大きさやね)6個食らった後に一体何をメインで食べるというのだ(笑)
まじで、アメリカ人の胃袋はどうなっているんでしょうかね?
このあともアメリカの食事に驚かされつつ、旅は続く。